建築材料学とは
建築物は、構造計算の対象となる構造体があって成り立ち、快適空間を与えるために様々な材料が組み合わされてできています。
構造体を造るための構造材料、快適空間を提供する断熱・遮熱材料、遮音・吸音材料、防水材料のような機能性材料、仕上げ材料、床材料などの用途別材料、建築に関わる材料のすべてが建築材料です。これらの材料は、天然又は人工材料の素材から製造されます。
建築材料学では、様々な素材の基本的性能、構造材料、機能性材料及び用途別材料の役割と性能、使い方などを学びます。
建築材料学研究室の取り組み
【建築ゼミナール、卒業研究、大学院】
-建築ゼミナール(3年次生)-
構造材料のうち鉄骨や木材は加工した部材が使用されますが、鉄筋コンクリート造や住宅の基礎などの施工には、建築現場で生コン(レディーミクストコンクリート)を直接取り扱います。
そこで、建築ゼミナール生には、コンクリートの基本を身に付けるプログラムを用意しています。
-卒業研究-
卒業研究生は、各自が研究テーマを持ち、関連テーマを持つ何名かで共同研究を行います。なお、産学連携の共同研究も多いため、企業の技術者と共同作業することもあります。
-大学院-
大学院進学を希望する場合には、大学院での研究テーマが卒業研究の継続となるよう配慮します。
研究テーマ
本研究室は、ポーラスコンクリートとポリマーセメントモルタルを主な研究課題としている日本でも数少ない研究室です。特に、ポリマーセメントモルタルは、コンクリート・ポリマー複合体の一つで、コンクリートやモルタルとポリマー(高分子/プラスチック)との複合材料を指します。1981年には、日本大学工学部において、「第3回国際コンクリート・ポリマー複合体会議」が開催されています。
現在、次のような研究テーマに取り組んでいます。
・ポーラスコンクリートの性能評価
・ポリマーセメントモルタルの性能評価
・自然環境下におけるコンクリート系材料の耐久性評価
・高耐久性塗料の性能評価
・産業廃棄物の建設材料としての有効利用