平成9年11月26日調整
建築史第二研究室(狩野勝重)
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麗江 2 IN CHAINA
雲南大地震における被災民居 2
平成8年夏視察
麗江中心地区にあった集会施設は全壊したが、多くの伝統的架構方法による民居は日
干し煉瓦の壁が崩れたり瓦葺きの屋根が落ちたりはしたものの、倒壊にまでは至ってい
ない。この民居は、伝統的架構方法による民居が倒壊にまで至らなかった理由を端的に
示している。院子に面した回廊の柱は、ただ単にローソク石の基礎に乗せられているだ
けではあるが、震度7を超える直下型の地震の後も行き場を失っていない。神戸の震災
で倒壊した民家の多くが、土台から抜け出した柱の戻り場所がないために偏心を受けた
ことが原因と見られることとは対照的である。
始めに
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