◇南川沿い公園
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1)目標 目標として2グループ以上で提案されている事項を挙げてみると,@「緑にあふれ水音の聞こえる涼しげな公園」と,A「雨や風など天候の悪い日でも遊べる公園」がある。特に水と緑に関しては,その他にも「広々とした入れる芝生のある公園」と「季節感のある花や木など緑あふれるダイナミックな公園」が選定されており,自然に対する要望の強さが窺える。また,B安全性とC交流に関する要望が強く,前者に対して「24時間安全に使える公園」と「あらゆる人が安全に交流できる公園」,後者に対して「3世代が交流できる公園」と「あらゆる人が安全に交流できる公園」を選定している。 (2)敷地利用の骨格 敷地利用の骨格は、対象公園が川沿いであることや、南地に走る18m道路によって2つに分断されていることなど、制約条件が大きいためか、3グループとも似ている。例えば、公園の南東方向に交通広場が位置していることから、南東方向からのアクセスを意識した出入り口や公園内道路が設けられている。また、道路によって分断された公園を繋ぐ工夫が2グループで見られ、1つは、分断道路下の通路であり、もう1つは、視覚的な一体化を図ろうとしている道路を水が横断する「くぐれる噴水」である。 (3)欲しいもの 欲しいものに対する提案は、目標に対応した事項が多く、@「水と緑に関するもの」23項目(52,3%)、A「雨や風などの天候が悪い日でも遊べる公園」に関するもの5項目(8.8%)、B安全性に関するもの3項目(6.8%)、C交流に関するもの3項目(6.8%)となっている。以上の他に要望の強いものとしては、「バリアフリーのためのスロープと手すり」と「オルゴールのある時計台」が2グループで提案されている。
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